【豆知識】ホトケノザ

ホトケノザ

”春の七草”のうちひとつであるホトケノザ

どこかで一度は耳にしたことがあるような名前だと思いませんか?

しかし、実は春の七草でいうホトケノザは、キク科の”コオニタビラコ”という、黄色い花を咲かせる別の植物のことを指すんです。昔はこのコオニタビラコの事を、ホトケノザと呼んでいたんですね。

<span class="blue">そら</span>
そら

ちょっとややこしい…

その”コオニタビラコ”は七草粥として習慣的に食べられていまもなお引き継がれていますが、
では名前通りの本当の「ホトケノザ」とは、実際どんな植物なのでしょうか

まだ春が来る前の厳しい寒さの中、早々に花を咲かせてくれる野草の一つである「ホトケノザ」についてご紹介します。(野草をいただいた詳細はこちらのエッセイからどうぞ)

シソ科の、日本に帰化した植物

ホトケノザは、シソ科オドリコソウ属で、その葉の形が仏の座る蓮の花に似ていることから、その名前が付きました。日本に自生する固有種と思われがちですが、実は繁殖力の強い帰化植物です。


写真をみて、ああ見たことがある!と思われる方も多いのではないのでしょうか。

葉っぱが段々になっているので別名サンガイグサ(三階草)とも呼ばれます。日本では本州以南の全域でよく見られる野草で、少し散歩をするだけで、きっとすぐ見つかるほど身近な存在です。時には辺り一帯に群生していることもあります。

世界では、アジアからヨーロッパ、北アフリカにも分布しています。一年草あるいは越年草(秋に発芽して冬を越し翌年に花を咲かせる)です。草丈は10~30cmほどです。

濃い緑色の葉が向かい合いながら、段々に付きうす紫色の花を咲かせます。

地域や場所によりさまざまですが、概ね花期は3月~6月で、一番見ごろになるのは4月です。細長い美しい紫の花々が空へ向かって咲きます。花を摘んで下から吸うと、ほのかに甘い蜜の味がします。

花を咲かせたあとは順次結実し、その実にはアリが好むエライオソームという部分が含まれており、種子の散布はアリが一役買っています。

私の近所では、既に1月から花が咲いていました!

冬の景色は配色が侘しくなりがちですが、道端でホトケノザをふと見つけ、こんな素敵な紫の花がもう咲いている!と、春の訪れを感じさせてくれますね。

食べられるの?

ホトケノザが食べられるかどうかは、様々な意見があります。

ホトケノザに含まれている「イリドイド配糖体」という仲間の化合物が、これは薬効でもあるのですが、多量に摂取した場合は毒になるかもしれませんが、少量なら大丈夫と言われています。

海外では、若い葉は食用にされて、サラダに入れたり茹でたりして食卓に上がっていました。

味に関しては、”青くさい”という意見や、”ホトケノザは食べられない”とはっきり書かれている本もありましたが、私は総合的に判断し、自己責任で少し食べてみました。

これは私個人の感想ですが、苦みやえぐみ等も気にならず、ゴボウとフキの間のような独特の爽やかな風味がして、大変美味しくいただきました。その後も体調はとても元気です!

葉の色の濃いもので、摘みやすいくらい若いものを選んで採ると食べやすいと思います。(野草をいただいた詳細はこちらのエッセイからどうぞ)

中国の伝統医学の辞典にも書かれていた!

食べられるかどうかの情報は様々ではありますが、
実際ホトケノザは、中国語で宝蓋草(ホウガイソウ)と呼ばれ、「中薬大辞典」という中国の総合薬物書に薬用植物として紹介されていました。

全草を薬草として用いられ、鎮痛、腫れ、筋骨の痛み、四肢や手足のしびれや打撲などを治す効果があります。

また、昔から民間の間で受け継がれてきた薬として、胃潰瘍にも効果があるそうです。

ホトケノザはどこにでも生えている野草ですから、もし何かあった時も気軽に採取でき、健康を維持できるのはとても心強いですね!先人の方の知恵は素晴らしいです。

まとめ

昔から知られる春の七草の中のホトケノザは、キク科のコオニタビラコという別種の野草を指します。(花は黄色)
現在でいうホトケノザはシソ科の野草で、北海道以外の全国に分布しており、道端や草地などで美しい紫色の花を咲かせる、非常に身近な野草です。

海外ではサラダに添えたりして食されており、少量なら食べてもそんなに問題はないといわれています。味は様々な情報がありますが、筆者はゴボウのような風味で美味しいと感じました。

また、中国の中薬大辞典という書物では薬用植物として記されており、筋肉や骨の痛み手足のしびれや打撲等に効能があります。胃の働きをさかんにして胃潰瘍などをなおすための民間薬として用いられてきた歴史もあります。

春が来る前から咲く、足元の紫の美しい花、「ホトケノザ」を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
野草の探し方で気を付けること』の記事もご一読下さい)

エッセイと実際作ってみたレシピはこちらから。

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