一度きりの、とある春

エッセイ

久しぶりの投稿になりました。今回は徒然日記を書こうと思います。

季節はすっかり春めいてきましたね。

散歩をすると、今日も沢山の春の風景に出会いました。

暑くもなく涼しくもない、ちょうどいい温かい風が両手をすり抜けます。

そんな風にのってツバメもやってきて、

本当に自由に飛び回っている姿が上空を駆け抜けます。

何千キロもの旅路をよくやってきてくれました。

一足早く鳴き始めたヒバリに続き、

今日はウグイスの声も耳にしました。

梅や蝋梅が散り、コブシ、モクレンが美しく花開いていきます。

春はいつ迎えても新鮮で、

動植物たちの躍動が風からも伝わってきそうです。

田んぼをトラクターで耕した時の土や藁の甘く懐かしい香りが漂い、

水を溜めて田植えの準備が始まる様子も、春を感じさせます。

私はその田んぼの角から行き渡っていく水の小さな流れや、

土に染み渡りながら田んぼで温まっていく様を少し想像しながら、

春独特の素朴で幼気な生温かさを嬉しく思います。

できたてほかほか、無骨でも全力で笑いながら、儚く美しく、けなげで温かくいとおしい

春の景色は形容しがたいなつかしさがあるように私は感じます。

ナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ・・・既に咲いていた花たちの下から

緑色のクローバーやヨモギが徐々に色濃く、大きくなってきました。

白や水色、紫の花の色もまた一段と鮮やかに際立ち、散歩道が彩られて行くんですね。

何度迎えている春にも新しい発見があります。

タンポポもなばなも、三寒四温や春雨を受けてのびのびと成長し咲いています。

何もなくても、野草たちを感じて

風に揺れる花を見られてしあわせな私でした。

桜色の淡い色と香りに出会うが楽しみです。

ぜひ、足元や土の上や空を見上げて、

春の中に飛び込んで楽しんでみて下さい。

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